土曜の昼下がりだった、藪蚊数匹と蜘蛛二匹で昼を済ませウトウトしていると突然、ドスンと地鳴りがした。すわ!二年半前の再来か!時間も同じだ。半年前から住み着いた我が家は3・11で崩れた大谷石を積んだだけ。暫くして解ったが「造園家」とやらが廃材で庭を作り出したらしい。
「造園家」は俺と眼を合わせると「お!主だな、凄い貫禄。」と貧相に叫んだ。すると、やはり食うや食わずの二人が代わる々「あっ!ほんとだ!」とつまらぬコメント。
せっかく俺様が哲人ソクラテスに近づこうと「汝を知る」為、半年も沈思黙考していたというのに。