ナンバープレートはロシア文字が目立ちます。モンゴル国が接している国は北側にロシア、南側に中国の両大国で政治・経済は大きく浸透しています。
さてO氏を中心に現地スタッフの出迎え者数人と同乗してモンゴル初日の宿営地に向かって出発です。と言っても舗装道路を快適に向かうなどとイメージしてはいけません。首都ウランバートルから110kmほどですからニホンなら数時間ですが事前情報によると過去道に迷って途中遊牧民に助けを求めたこともあったそうです。石炭が主原料でしょうか火力発電らしいです。PM2.5など中国の大気汚染ばかりが報道されますが冬のウランバートルはそれ以上だそうです。そう言えばタイ国でも季節によってはスモッグ汚染を聞いたことがあります。
夕方のラッシュ時間帯とも重なりウランバートル市内は大渋滞でした。夜8時頃まで明るいのでこの後の悪路を想像することと不安はまだありませんでした。ようやく渋滞を抜け出し郊外に差し掛かりました。マンション群とゲルが妙なコントラストです。
まだ街の灯があるところでこの夜の夕食が配られました。たしか車外に出て大きなハンバーガーを食べたと記憶しています。道無き道などと言いますがさほど遠くない過去まで国道も舗装されずいく筋もの轍が街道だったらしいです。しばらくするとベンツマイクロバスは上・下・左右に揺れ始めました。1番前の特等席に陣取ったし妻が配ってくれた酔い止めも飲んでいました。座り心地も上々でした。真っ暗な大地をひたすら進み時折対向車が違う道ですれ違います。不思議だったのは真っ暗な自然公園内でかすかに灯火を発見することでした。深夜無事ゲルに到着翌朝を迎えました。