豪華な晩餐が終わり毎晩恒例になっていたファイヤーストームもフィナーレを迎えた。ソドさんのゲル村ともお別れだ。

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日暮れどきに総出で折れ枝を数メートルにまで積み上げたみごとなたきぎに火が入れられた。

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ウオッカを飲みながら旅の思い出に花が咲く。毎夜焚き火を囲んで歌われる遊牧民の人たちの歌唱力もさることながら哀愁をさそう曲想に心惹かれる。恋の歌・故郷をこうる歌・母や父を想う歌・馬や牧畜の歌など生活の中から百年・二百年と歌い継がれている。満天の星空の下燃えさかる炎を見つめながら・・出来ればウオッカよりも熱燗で。

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それにつけても私たちには時をこえて歌い継がれている民衆の曲は民謡だけだろうがそれさえもうろ覚えだ。「流行歌」でなければ「ダサイ」という神話が浸透しているのか。地方・地域に歌い継がれている恋歌・労働歌・抒情歌など声を合わせて歌えるようになりたいものだ。私も歌った。「わ〜らにまみれてよ、育てた栗毛」ようやくひねり出した場に合う一曲。所々偽造詞で。三橋美智也の「達者でな」声量だけは負けないぜ!

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