4階の角部屋からは阪急嵐山駅はよく見える。乗降客の張り込みには絶好だ。「嵐山殺人事件」推理小説にはMAXな部屋だ。がしかし渡月橋とは真逆で・・まあーいいか棚ぼただし。この宿は純文学の舞台らしい。

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畳み掛けるようで申し訳ないがあくまで和式。畳の長廊下は歩いて心地良い。勝手だが私は時代小説が好きだ。藤沢周平・ 司馬遼太郎・山本周五郎などなど。どこかに刺客がひそんでいるかもしれない。横槍と天井からの襲撃を警戒し利き腕が自由に反撃出来るように壁際を爪先立ってすすーと無音歩行だ。

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・・がしかし私の観念世界と現実主義者の我が妻は無縁だ。「何やってんの!」「バッカじゃないの!」といつもの口癖だ。・・多少フィクションも交えています。ご了承ください。夕食はなんと20:00からだそうだ。いくら年寄り夫婦とはいえ夜遅くの食事は消化に悪いのが常識。・・なるほどこれが伊賀者の「消化不良の術」と心得た!喝!

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続く